2026.07.29

なぜユニオンは“重度訪問介護に特化”しているのか 

──「何でもやる」より、「ちゃんとやる」を選びました。

こんにちは。自立生活企画ユニオン代表の有川です。

4月・5月・6月と、少しずつ現場のお話を続けてきました。
今日は、時々ご質問いただくこのテーマについて書いてみたいと思います。「どうしてユニオンは、重度訪問介護に特化しているんですか?」この質問、実はとても嬉しい質問なんです。
なぜなら、私たちが一番大事にしていることに、まっすぐ触れてくれているからです。今日は、その理由をできるだけ正直にお話ししようと思います。


目次

「何でもできます」の会社に、感じていた違和感

介護の世界には、「幅広く対応できます」という事業所がたくさんあります。それはもちろん、悪いことではありません。地域の中で幅広く支えることには、大きな意味があります。

ただ、私はずっと現場を見てきて、ひとつだけ気になっていたことがあります。それは、「重度の方だけ、なぜかいつも後回しになる」という現実でした。

・医療的ケアが必要な方は、対応できる人が少ないから受けられない
・長時間の支援は、シフトが組みにくいから難しい
・強度行動障害のある方は、経験のあるスタッフがいないから断らざるを得ない

どれも、事業所を責めたい話ではありません。「幅広くやる」ということは、どうしても“難しい支援”が後回しになりやすい。それは、構造として仕方のないことなんだと思います。

だからこそ、誰かが、そこに“特化”して腰を据える必要があると、私は思ったんです。


特化しているからこそ、できること

特化しているというのは、単に「他のサービスをやらない」という話ではありません。

重度訪問介護に絞ることで、

・研修のカリキュラムを、この領域に合わせて設計できる
・同行や振り返りを、深いところまで丁寧にできる
・スタッフ同士で共有できる経験の“質”が濃くなる
・ご家族の困りごとに、専門的な視点で応えられる

こういう、“深さ”のあるサービスが作れるようになります。広くやることと、深くやることは、どちらが正解ということではありません。ただ、重度訪問介護という領域は、深さが求められる仕事だと私は思っています。


ご家族にとっての“特化”の意味

ご家族の立場から見ると、事業所を選ぶときに一番怖いのは何か。それは、「途中で断られること」だと思います。

・状態が重くなったから、うちでは難しくなりました
・スタッフが対応できなくなったので、他をあたってください
・夜間や長時間は、うちでは対応していません

こういう言葉を、ご家族は本当に何度も聞いてきています。特化するということは、「重くなっても、離れない」と決めることでもあるんです。状態の変化に、逃げずに向き合える体制を、あらかじめ整えておく。
それが、ご家族にとっての“特化”の意味だと思っています。


スタッフにとっての“特化”の意味

一方、働くスタッフにとっても、特化しているからこそのメリットがあります。

・同じ領域の経験が積み重なっていく
・先輩のノウハウが、そのまま自分に返ってくる
・「これ、どうしたらいい?」を相談できる相手がいる
・キャリアの方向性が、はっきり見える

あちこちのサービスを転々とするのではなく、ひとつの領域で、深く成長していける。これは、この仕事を長く続けたい人にとって、とても大きな意味があると思います。

「幅広くやる会社」ではなく、「この領域で信頼される会社」で働く。それは、キャリアの誇りにもつながっていくと思っています。


特化することの、覚悟

正直に言うと、特化するというのは、経営的にはリスクもあります。

・利用者さんの数を、たくさん抱えるタイプの事業ではない
・1件あたりの支援が重いので、簡単には拡げられない
・人材が育つまでに、時間もお金もかかる

それでも、私はこの道を選びました。理由はシンプルで、“ここが空いていると、困る人がいる”からです。

姫路の中で、重度訪問介護を必要としている方は、決して多い数字ではありません。でも、その方々の生活は、まぎれもなく毎日続いています。

“少ないから、後回し”ではなく、“少ないからこそ、ちゃんとやる”これが、ユニオンが特化を選んだ理由です。


最後に

今日も、ここまで読んでくださってありがとうございます。

もし、

「ずっと同じ事業所で、安心して支援を受けたい」
「重度訪問介護の領域で、じっくり経験を積みたい」
「専門性のある会社で、腰を据えて働きたい」

そんな想いを持っている方がいたら、ぜひ一度お話ししましょう。ご家族の方も、介護職の方も、どちらも大歓迎です。

ユニオンは、これからも姫路で、“重度訪問介護に、ちゃんと向き合う会社”でいたいと思っています。

来月も、よろしくお願いします。


自立生活企画ユニオン
代表 有川

一覧に戻る