正直に言います。“誰でも採用する会社”ではありません

──人手がほしい。でも、誰でもいいとは思っていません。
こんにちは。自立生活企画ユニオン代表の有川です。
ここ数ヶ月、重度訪問介護のこと、医療的ケアのこと、そして現場で働くスタッフのことを少しずつ書いてきました。その中で、採用についてもよくご相談をいただくようになりました。
「人手不足なのに、選んでいる場合じゃないんじゃないですか」
「とにかく人を増やさないと回らないですよね」
そう言われることもあります。でも今日は、そこをあえて正直に書きます。ユニオンは、“誰でも採用する会社”ではありません。これは、偉そうに言いたいわけではありません。むしろ逆で、重度訪問介護という仕事に対して、ちゃんと責任を持ちたいからです。
目次
人手不足でも、採用を広げすぎない理由
介護業界が人手不足なのは、もう説明するまでもありません。特に、重度訪問介護や医療的ケアの領域は、なおさらです。だからといって、「来てくれるなら誰でもいい」としてしまうと、現場はむしろ不安定になります。
・利用者さんが落ち着かなくなる
・ご家族が不安を抱える
・既存スタッフの負担が増える
・結局、本人もしんどくなって辞めてしまう
これって、誰にとっても幸せな採用じゃないんです。人数が増えることと、現場が良くなることは、同じではありません。
うまくできる人より、雑にならない人
採用で何を見ているかというと、まず「経験の長さ」ではありません。もちろん経験は大切です。技術がある人は、やはり頼もしい。でも、ユニオンが一番見ているのは、忙しいときほど雑にならないかということです。
・声かけを省略しないか
・慣れてきたあとに確認を飛ばさないか
・利用者さんを「いつもの人」として流さないか
・わからないことを、わかったふりで進めないか
重度訪問介護は、派手なスーパープレーより、毎回きちんと丁寧にできることのほうがずっと大事です。そこを一緒に守れる人かどうかを、私たちは見ています。
現場に合わない人を、無理に入れない
採用は、受かった・落ちたで終わる話ではないと思っています。その人にとっても、「ここで働くことが本当に合っているか」は大事です。たとえば、
・一人で抱え込みやすい人
・注意を受けると、すぐに心を閉じてしまう人
・利用者さんやご家族より、自分のやり方を優先してしまう人
・しんどい場面になると、急に態度が荒くなる人
こういう傾向が強いと、この仕事はお互いにつらくなります。だから、無理に採るより、最初から合わないと言えることも誠実さだと思っています。
採用基準をはっきりさせる意味
「誰でも採用する会社ではありません」と言うと、厳しく聞こえるかもしれません。
でも実際には、その逆だと思っています。基準があいまいな会社ほど、入ってからしんどくなることがあります。何を期待されているのかわからない。どこまでできればいいのかわからない。そういう状態のほうが、よほど不親切です。
だからユニオンでは、どんな人と一緒に働きたいのかを、できるだけ言葉にするようにしています。
・利用者さんの生活を大事にできる人
・わからないことを、ちゃんと聞ける人
・チームで支える意識を持てる人
・丁寧さを、手を抜かずに続けられる人
この基準は、経験者にも未経験者にも同じです。うまい人を探しているというより、一緒にちゃんと支援できる人を探しています。
代表として思うこと
人手が足りないときほど、採用の判断はぶれやすくなります。「今だけでも助かれば」と思う気持ちが出るのも、本当によくわかります。
でも、重度訪問介護は、“今だけ回ればいい”では済まない仕事です。利用者さんの生活は、毎日続いていきます。ご家族の不安も、スタッフの責任も、その日だけで終わるものではありません。
だから私は、採ることより、続けられることを大事にしたいと思っています。最初に少し時間がかかっても、ちゃんと信頼できる人と働く。そのほうが、利用者さんにとっても、働く人にとっても、結局はいい形になると信じています。
最後に
今日も、ここまで読んでくださってありがとうございます。もし、
「厳しそうだけど、そのぶんちゃんと見てもらえそうだな」
「人数合わせじゃなく、自分を必要としてくれる会社で働きたい」
「重度訪問介護の現場で、腰を据えて成長したい」
そんなふうに感じていただけたなら、ぜひ一度お話ししましょう。経験の有無だけで判断することはありません。大事なのは、この仕事にどう向き合おうとしているかです。
ユニオンは、これからも姫路で、“誰を採るか”に責任を持つ会社でいたいと思っています。
来月も、よろしくお願いします。
自立生活企画ユニオン
代表 有川
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